Work Text:
それは、とある家族の物語だ。
昔々、ある小さな町に、6人の家族がいました。
厳しいけど家族愛が溢れる、ちょっと乙女な一面もあるお父さんと、
ずっと微笑んで家族を見守ってる、優しいけど怒ると怖いお母さんと、
4人の息子たち。
長男はとにかくおしゃべりで、盛り上がることが大好き。昔はちょっとやんちゃんだけど、すごくいい大人になりました。
次男には反抗期があって、今もザ・ツンテレさん。家族のみんなを深く愛していますが、口に出すと「嫌い」。
三男は明るくて一番かわいい子。ちょっとわがままに見えるけど、実は多分いちばん他人の気持ちを考える子でした。
末っ子は筋肉派で、格闘技もやってます。しかし家に帰ったらお兄ちゃんたちに愛されたマザコン坊やにな
る。
6人の仲は良すぎて、息子たちが大人になってもずっと一緒に住んでました。
周りからも「このまま一生家族でこの町でいよう」の期待があります。
しかしある日、次男は「上京したい」と、家族に宜言しました。
もちろん、それはすごくショックなことでした。
でも家族のみんなは彼の意見を大切にしたいので、何度も家族会議で相談しました。
無数の話しと思いを重ねて、決断をしました。
5人は、次男を見送ることになりました。
そして、三男と四男もお兄ちゃんの後を追って自立し、家に出ることになりました。
家に残るのは両親と長男だけ。
家族がバラバラになった。
でも6人の思いは、バラバラにならない。
旅立ちの前、次男は照れながら「家族は誇りだ」と告白しました。
「電話してね。」
お返事として、長男はそう言いました。
「ではまたね。」
それは、とある家族の物語だ。
その物語は、まだまだ続ける。
永遠まで。
